母との距離

maronの介護日誌

仕事をしながら母と兄と暮らす

母は60代になった兄に対しても、まるで小さな子供のように関わる

もちろん、自分の子供なのだが

障害のある兄に対して不憫な思いが優先し

何から何まで手を出そうとする。

先日、何処かへふらりと出かけ

いつもより帰宅する時間が遅かった兄に

「何処へ行っていたのか?どうして〇〇に行ってきます、と言わないのか」

と叱った

車で1時間ほどの友人宅へ遊びに行っていたらしい

いつも温和な兄は、母に対して不平不満など言わないが

この時は

「言ったらお母さんは、行くなって言うから」

「ホントだ! まさにその通り!」

思わず笑ってしまった

心配する気持ちは理解できるが過干渉すぎると息が詰まる。

私はどちらかと言うと大勢でワイワイするよりも一人の時間を好むようだ

母と共に暮らすようになり、その過干渉ぶりが時として私をイラつかせた

どうしても仕事で遅くなってしまう時に

先に食事を済ませ休むように連絡を入れる

23時過ぎにようやく仕事が終わり

いつもは行かないコンビニへ寄り

ビールとおつまみを買った

頑張ったから今日は一人の時間を楽しもうと自宅へ帰る

リビングには、いつも21時に就寝する母が食事もせずに待っていた。

「こんな時間まで仕事しないとダメなの?」

「他にも職員さんは居るでしょう」

「こんなことをしていたら身体を壊す」

そんなことを私に投げつける

密かな楽しみを期待していた先程までの思いは一瞬にして砕け不機嫌になる

「寝てて良いと連絡したよね」

私の言葉に

「人がせっかく待っててあげたのに」と言う。

そうなのだ、彼女にとって一人で食事をするのは可哀想なことで

寂しいだろうから起きて待っていてくれたのだ

でも、私にとっては非常に重い女でしかない(笑)

いつも夜遅く帰るつれあいを新婚の時期は起きて待っていた

すると帰るや否や「此れみよがしに起きてまつな」と叱られた事があった

あの時の感情は、これだったのか‥

母にとっては、起きて待つことこそが、良い妻なのだろう

だから、一人の時間が好きだと私と娘が言うと理解できないのだ

親子と言えど自分とは違う人間だ

明らかに価値観の違う母と適度な距離を取ることは必要である

しかし、相手は容赦なく私のテリトリーにズカズカと踏み込んで来る。

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