眠れない夜

maronの介護日誌

「昨日は全然、眠れなかった」

起床すると母は、良くそう言う

その度に(いや、いや、イビキが聞こえてましたよ)

と心の中でツッコミを入れる

高齢者の眠れなかったは、睡眠の満足度(質)が足りないという意味

目が覚めた時のスッキリ感が感じられなかったと言うことだ

一晩に何度もトイレに往復するので長時間眠れなくなるのだろう

ひどい時は2時間おきに覚醒する

腎不全と診断されるほど腎機能が低下しているので無理もない

母の部屋と私の部屋は襖を隔てた間取りで

母がトイレへ行く気配で私も目が覚める

歩行器を使いトイレまで一人で行けるが

時折戻って来ない時があり不安になり様子を見に行く

そっと覗くと便器に座ったまま寝ている😅

一度目が覚めてしまうと再度寝付くまで時間がかかるのもよくあることで

深夜だと言うのに衣類の整理を始める

そして号令と共に リハビリと称する運動へと続く

そこで、軽く疲れて眠ってくれれば良いが

ひどい時には「あー、あー」と発声練習から始まり

素っ頓狂な歌声が聞こえると もう最悪 😖

夜間不眠決定です

私を悩ませる母の行動の一つだ

夜間は補聴器をつけていないために

自分がどんな騒音を立てているのか認識していない

「声が出ない」と言いながら大声で歌う。

ー いや、あなたが聞こえていないだけですけど ー

結局、私は 殆ど眠れない状態で朝を迎える

朝食を済ませ、薬を飲むと

「お母さんは、昨日眠れなかったから今からちょっと寝るね」

と布団に戻り、すぐに高いびきだ

高齢者の昼夜逆転はこうして出来上がる

ー 私は今から仕事ですが‥ ー

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