土曜日の朝、デイの見送りをする
出がけにトイレへ入り込み、なかなか出てこない
そのうちに「おはようございまーす」と声がした
お迎えの時間5分前だが、気持ちは焦る
「ほら、お迎えに見えたよ。急いで」
91歳の母にとって、急いで、は禁句だが
送迎車を待たせる訳にはいかない
玄関を出てから駐車している車までの距離が
果てしなく遠く感じてしまう
乗車されていた他の利用者様に
「すみません、お待たせしてしまって」
挨拶すると「大丈夫ですよ」と笑顔を返してもらいホッとする
三男兄は滋賀県の京セラに就職したが
その数年後メンタルを病んでしまった
車内で意識不明で発見され病院へ搬入されたが
目覚めた時には別人だった
両親の顔も私の顔もわからず、夜も眠る事ができず
結局、精神科へ転院され心因反応と診断
のちに精神統合失調症と診断名が出た
それからは、入退院を10数回繰り返す
働きたいという意欲が強く、退院しては就職するも
ストレスですぐに再発、入院を繰り返し
仕事は無理なのだと諦めた
知らない土地でのなれない仕事
夜間勤務もあったととのこと
人間は昼間働いて夜休息を取る動物だ
基本的に夜勤がある仕事の人は短命だという
医師や看護師がその職種に入るが
工場などで夜勤がある人たちもそうだろう
適度な運動(仕事)、充分な睡眠、バランスの良い食事
人間の健康を支える大切なものだ
日本人の睡眠時間は世界的にみても短いらしい
何かを犠牲にすると、どこかに歪みが生じるものだ